【はじめに】
練功とは直接関係ない記事ですが、この1週間ほどやってきたことと、
超長文なので
お時間があるとき、
あるいは興味ある方を対象に
この後のことへの覚書としてシェアしておく。
【ことの発端】
Chia老師の本に出会って、邦訳されていない本も読みたくなったものの、
自分の英語力のなさからなかなか手につけられずにいた。
それが翻訳サイトが出てきたりしていて、
それを使えば丸々1冊訳しながら読めることがわかり、
昨年末までに10数冊を読んできた。
翻訳サイトと今流行りのAIとを組み合わせて使えば、
これまでやってきた作業量がかなり減るだろうことが予想できたので、
試しに使ってみることにした。
【作業を始めるまで】
さらには、これまでは仕事で30年以上使っているTeXというソフトを使って実際の書籍のように仕上げていたが、
この1年ほど使っているエディタの便利さも実感してきたので、
翻訳サイト+AI+エディタ
で作業をすることにした。
先週末でほぼ今年度の仕事が終わって、時間もとれるようになり、
やっとChia老師の本に戻ることができてきた。
で、何を読もうかと考えたときChia老師の初期の著書である
「Healing Light of the Tao」
が浮かび、すでにだいぶ前に「Google翻訳」を使って訳していたが、
もう一度やってみることにした(この本には 産学社エンタプライズ というところから「タオ人間医学」というタイトルで邦訳書が市販されている。これを選んだ理由は、邦訳にいろいろと不満を感じたからだった)。
訳しながら読んでいくことをはじめた頃はGoogle翻訳を使っていたが、
すごく使い勝手が悪く、翻訳の質も低かった。
その後、「DeepL」「みらい翻訳」「PLaMo翻訳」と遍歴しながら使ってみて、
年末年始を使ってサネヤ・ローマンの「魂の愛」を訳しながら読んだときかなりよくなっているのを感じたので、
これを使ってみることにした。
さらにAIについては、去年の春から夏にかけてにGrokを使っていくつかの問答をしていたが、
今回Google系のGeminiを使ってみて、これも比較的いい感じがしたので、
今回はこっちを使ってみることにした。
AIを使う気になったのは、
Google翻訳だと辞書が使えず、
またまさに「機械的に」翻訳されてしまうこと、
訳抜けもあるように感じたので、少量をきちんとしてほしいこと、
さらにはチェックがしやすいように
原文と訳とを交互に出力させたかったからだった。
もちろんこういった機能が無料で使える、というのも大きい。
はじめの2、3日は
1回に渡すのはどれくらいの量がいいのか、
どのようにプロンプトを書いたらいいのかがわからず、
彼と問答しながら試行錯誤してた。
そしてなんとか落ち着いた感じとなったとき、作業をはじめた。
どのように訳していくのか、
どのような形で出力してほしいか
を決めた【翻訳のルール】と
気功独特の言い回しや用語の英和【辞書】を予め作っておいてアップし、
プロンプトで実行させる(【辞書」は一気に作らず、新出のたびに付け加えていくようにしている)。
【作業の流れ】
こういった前準備をして作業をさせると、
翻訳できる1回の量は少ないが、繰り返すことで比較的長い1章も短時間で訳が出来上がるようになった。
そしてAIの標準的な出力形式であるmarkdownで出力されたものを、
やはりmarkdownが扱えるObsidianというエディタにコピーして、
訳抜けや翻訳のチェックをしながら読んでいる。
またObsidianには簡単にリンクを作ることができる機能があるので、
それを使ってキーワードにリンクを貼って、自分のノートを作る、
ということもはじめたら、とっても面白い。
同じ単語が何度も出てくるから、そのたびにリンクを貼ると、
その前に貼ったリンクにつながっているファイルが自動的に開き、
そこに新たなことを書き加えることができる。
それによって単語の解説集みたいなノートが少しずつ出来上がる。
これが単なる索引とは違う形になっているのを目の当たりにして、
より原著の理解が深まっていくのを感じている。
翻訳を作る気になった理由の一つに
原著には索引があるのに、市販の邦訳書にはそれがなかったことがあった。
実際に一読が終わったのちにいろいろな功法や用語の意味などを調べたいときなどに、
索引がないのは致命的だった。
以前に訳したときにはTeXのファイル形式で作り、
TeXには索引を作る機能があるので、それを利用してた。
また、自分のノートが書けるように、
レイアウトを指定して、見開きの両サイドにメモ書き用のスペースもとった。
【少しずつ出来上がるにつれて】
これはこれでいいと思っていたのだが、
今回Obsidianを使ってみて、
訳しながら読み、
リンクを貼っていくにつれてファイル同士が作り上げる「立体感」を感じている。
それが今までになく新鮮で、先にも書いた原著の理解に深みが感じられる大きな原因に思える。
どんな立体感なのか、ちょっと言葉にしてみようか。
実際、普通の本のように整理しているとどうしても中身は「直線的」になってしまう。
そのため、前に同じ単語が出てきたことや意味を忘れ、
それがどのようなことを説明していたのかも忘れてしまう。
しかし様々なところにリンクを貼ると、
上にも書いたようにノートを書き加えるにしたがって内容が増えていき、
ノートの中にもリンクが貼れるのでノート同士がつながって、
それがまさにWebとなる。
インターネットでなされていることが、
自分のパソコンの中で、あるいは自分の頭の中で実現されている。
これがとても面白いのだ。
【これからのこと】
全16章+付録、ページにして原著は600ページをちょっと欠けるくらいなので、
かなりの作業量と時間がかかるはず。
しかしとてもおもしろい作業だし、
Chia老師の提示してくださっているタオの世界を深く理解したいので完遂したい。
さらには、これまで訳しながら読んできたChia老師の他の本も読み直したいと思っている。
作業中の画面のスクリーンショットを上げておこう。
