練功日誌(230319)—小周天の使い方—

「タオ人間医学」第16章にちょっとおもしろい小周天の使い方が紹介されています。
「感情をヒーリングする」(p.553)と題された節です。

「怒りのエネルギーは、太陽神経叢から放射されます。怒りが起こったとき、おなかの太陽神経叢のあたりは硬くなっています。ここに巣くっている怒りのエネルギーを、らせん状にかき混ぜて小周天に沿って循環させます。これを怒りが去ってしまうまで行います。」

謝明徳、「タオ人間医学」(産学社エンタプライズ)、
第16章『癒しのタオとヘルス・メンテナンス』、p.553

しばらく前にこの部分を読んでいて、
「ふ〜ん、小周天ってこんな使い方ができるんだぁ」
と、ちょっと感動していました。

これまでは、シックス・ヒーリング・サウンズを使ってたんですが、
それに比べると、この方法はとても積極的。
なぜなら、シックス・ヒーリング・サウンズは怒りのネガティブなエネルギーを大地に返すことによってポジティブなエネルギーに変換するのに対して、
小周天を使った方法では、怒りのエネルギーを巡らせることで、そこから直接気のエネルギーを取り出そう、っていうものだからです。

哲学に、唯物論とか、唯心論っていうのがありますが、
タオの考え方って「唯気論」とでもいうべきもの。
すべては気から生じている、という考え方ですよね。

ネガティブとはいえ、怒りも気のエネルギーの一形態。
それをポジティブな優しさなどのポジティブなエネルギーに変換して、
元気を養おう、っていうのが上の方法なんですよね。

とっても面白いです。

で、今日これを実践する機会を得ましたので、
ここに記録しておきます。

午前中洗濯して、洗濯物をコインランドリーに持っていって建物から出て、
時間待ちをしようと車に向かって歩いていきました。
すると、すぐそばに少し歳のいった女性の運転する車が、
(私が感じたことですが)すごい勢いで近づき、
私のそばで停車し、バックして駐車スペースに車を駐めました。
私が思わず飛びのいたので轢かれることはありませんでしたが、
たとえば何かの拍子に車の方によろめいていたら、おそらく接触していました。

で、思わず
「どこ見て運転してるんでぃ」(私、怒ると思わず江戸弁になります(笑))。
と怒鳴ったんですが、運転手の女性はどこ吹く風。
それが私の怒りを増幅し、恐怖も相俟って、
口が聞けなくなるほどからだが震えました。
自分の車に乗ってもまだ怒りは収まりません。

そこでふと、上に書いたことを思い出し、
時間待ちをしながら、実践してみたのです。

肝臓から怒りを取り出し、
  ↓
太陽神経叢に集め、
  ↓
小周天に巡らせる。

面白いようにとっても熱い怒りのエネルギーが巡っていって、
3回ほど巡らせて吸収されていくにつれて、怒りは鎮まっていきました。

まさに、Chia老師の書いておられることが実践できたのでした。

ついでに恐怖の感情も腎臓から取り出して、命門を経由して小周天に巡らせました。
こっちはとても冷ややかなエネルギーでした。

怒りがおさまって、思考を巡らせてみると
・なぜインナー・スマイルやシックス・ヒーリング・サウンズをするのか
・これらを十分にやらずにエネルギーを強めるとなぜまずいのか
が身をもってわかったように思います。

・なぜインナー・スマイルやシックス・ヒーリング・サウンズをするのか
これらの功法の目的はすぐにわかるようにネガティブな感情をポジティブな感情に変えていくことです。
なので、そのモチベーションはわかりやすいですね。
インナー・スマイルなどの講習会を受けてくださる方には、
私もこのように説明しています(あ、そういえば、昨日受講してくださった方にこうやって説明していたんだっけ(笑))。

で、
・これらを十分にやらずにエネルギーを強めるとなぜまずいのか
ですが、これも私は講習会などで説明しているのですけど、
ポジティブなエネルギーよりネガティブなエネルギーが多いと、
そちらの感情のほうが発現するからです。
つまりどちらも肝臓に溜め込まれている、
優しさよりも怒りのエネルギーが強い場合、
からだの気のエネルギーが強まると、怒りが発現するんですね。
(周りにそんな方いませんか?)

思い出せば午前中、還精補脳でエネルギーを強める、っていう功法を2時間位やってました。
で、今の私にはまだまだインナー・スマイルやシックス・ヒーリング・サウンズの実践が不十分なのでしょう。
今日の怒りはこうしたことから爆発したのだろうと、
得心行きました。

2つのことを思ったものです。

  1. インナー・スマイル、シックス・ヒーリング・サウンズをもっとやらなきゃぁ。
  2. 性エネルギーってとっても強いんですね。心して扱わないと。

P.S. これらのことに気がついたとき、
先の車を運転していた女性への感謝の気持が湧き上がってきました。
また、その後、いくつかの場所によったのですが、
怒りに振り回されることなく、穏やかにやり取りできました。

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