先の記事に “Healing Light of the Tao” を一通り読み終えた、
と書きました。
それもあって、先週末から次に「タオ性科学」を、
これも原著を翻訳しながら読んでいます。

実はこの本、だいぶん前に一度訳書で読んでいるんですが、
今回読み直しはじめて、いかに理解できていなかったか、
ということを実感しています。

予備知識としての「タオ人間医学」の内容と、
基本の小周天が開通していることが大前提なのですが、
前回まではその両方共が不足していました。
これに加えて、チネイザンの経験も大きく作用している感じがします。

『「タオ人間医学」について』でも触れましたが、
「タオ性科学」というタイトルもちょっとねぇ。
もちろん広い意味では間違っていないとは思いますが…

原題は
“Taoist Secrets of Love
 Cultivating Male Sexual Energy”
で、直訳すれば
「タオイストの愛の秘密:男性の性エネルギーを培う」
とでもなりますか。
もちろんこのままでは内容がよくわかりませんね。
どんなタイトルにしたらいいかは、悩ましいですが、
私がつけるならChia老師の他の本のことを念頭に置いて
「ヒーリング・ラブ(男性編)」
とでもするでしょうか。

もちろん「ヒーリング・ラブ」ってなに?
という疑問が出るでしょう。
これはChia老師の造語かもしれません。
直訳すれば「(性)愛による癒し」ですね。
ヒーリング・ラブについては「タオ人間医学」の第10章で簡単に触れられており、
性ネルギーを培うものです。
そして増強された性エネルギーを小周天に巡らせていくわけです。

ぶっちゃけ「房中術」じゃね?
と思った方は正解ですが、
「タオ人間医学」によって、
私がこれまで「房中術」として知っていたものへの考え方が、
180度変わりました。

1つ前の記事
「練功日誌(230312)」
にも書きましたが、「ヒーリング・ラブ」を練功するには、
基本の小周天が開通していることが前提なのです。
通常の「房中術」にはこのことには触れられていません。
もちろん「なんのために『房中術』をするのか」、
という目的が異なるので仕方ないことでもあります。

上に「(性)愛による癒し」と書きましたが、
ヒーリング・ラブにはひとりで行う「単修法」と、
カップルで行う「双修法」という2つの方法があります。
また、到達地点は同じなのでしょうけど、
男性用の功法と女性用の功法があります。
なので「タオ性科学」というタイトルの邦訳書も2冊あり、
女性用には「女性編」という単語がついています。
Chia老師の著書がいいなぁと思っている理由の1つは、
このように男女それぞれに向けたものがあるっていうことですね。

で、ここで触れている本は男性用で、
昨日は「第6章 踊る睾丸」を読んでいました。
ここにはじめてこの本の功法「睾丸呼吸」の実修が始まります。

手順は事細かく指示されているので迷うところもなく、
取り組んでみると、呼吸に合わせて睾丸から何者かが背骨に沿って立ち上り、
頭頂まで至るのが感じられました。

本の手順の説明はそれだけでしたが、
私の場合は、そのあとからだの前面に沿って降りてきて、
丹田に収まるところまでが起きていました。

これからしばらくの間は、この功法も練習に取り入れることにしました。

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